Sunday, December 3, 2006

tremendous acceleration

彼の詩人達が脳漿斫斷し、眩暈定著の詩をして、私に敢へて晦澀な物思いをさせる。

與へられた猶豫の刻は當に我が體を掠み、深淵勦絶の此方へと引き摺り込んだ。

―と先人らを説破し、内に諂う酩酊癖、旣に胸襟迄浸かり、這ひつくばひ、畢竟彼方に到らしむだらう。

流竄であろうとも、蓋し其處には無尽の大空が拡がってゐる。

人間の、朽ち果て逝きながら諸手を差し伸ばし、犬儒の拘引から赱り、蟄から解ける聲が待ってゐると躊躇いもなく、あるいは、艶やかな其の眼、撓折、血潮。

聲宿る故の容は、聲知らぬ焔の躍動。

冀望

冀望。

其の言葉のなんと美しいことか。

冀望という語はその意味以外の何ものでもない。


冀望。

其の言葉のなんと恐ろしいことか。

其の意味に作用するのは我々がそれと対蹠であるに於ゐて。


冀望。

其の言葉のなんと儚いことか。

瞬間に閃く曙光と讃へ。


冀望。

其の言葉のなんと力強いことか。

冀望と現實の倒錯は正義にある。

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